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2022年4月12日
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「学習の習慣」をつくろう!
「学習の習慣」をつくろう!前編:こころがまえ①
学習の習慣をつけたい!
この思いは、みんなが願ったことがあるものです。
だけど、なかなかそれが続かないのです。挫折してしまった経験があるというと、私も続かなかったの!私も!私も!と盛り上がることもしばしば。
今回は「学習の習慣」をつくるにはどうすればいいかを探ります。
①好きじゃないことでも「習慣」に!
「習慣」と聞いて、今自分自身が習慣となっているものを思い出してみます。お風呂、歯磨き、手洗いなど体にまつわることがまず思いつきます。そして、次に趣味としてやっているガーデニングや音楽鑑賞、ジョギングなどが習慣となっている人も多いかもしれません。要するに、生命に必要不可欠なものだったり、楽しかったりするものなのではないでしょうか。
しかし、勉強ははっきりいってしんどいし、子どもにとって生命にはかかわっていません。将来の夢や目標も、小学生や中学生ではっきり決まる子は少なくてあたりまえです。好きじゃないし楽しくないことでも習慣にするとは、どうすればいいのでしょうか?
学者のように知識欲が強いタイプで、心から楽しく勉強習慣になっているお子さんには、本当に素晴らしいと拍手で賞賛したいです。しかし、だからといってすべての子どもに「勉強大好き!あぁ早く勉強したいなぁ!」などと言わせることを目指さなくていい、その理想像を捨てていいのではないでしょうか。そんなに好きじゃないけど、続けていくという「粘り強さ」こそが習慣だという考え方でいくこともできます。
②ダメ!強制的な「習慣」!
ある保護者Aさんは「勉強は子どもに無理強いさせずに、本人に任せて」います。なので、なかなか成績もあがらず悩んでいました。そのころ、友人の保護者Bさんにこんな話を聞いて驚いたそうです。Bさんは「毎朝30分間、夜は1時間、決まった時間に、学習を絶対に一度もかかさずに子どもに続けさせている。」というのです!Aさんは「まるで刑務所みたいで強制的な感じがする…。子どもがかわいそう…。」と心の中で感じたそうです。Bさんは「子どもも頑張っているし、親も励まして続けている、将来のために価値あることだ。」と話してくれたそうです。
このような話は、パパ友やママ友と交流する中でたまに起きる子育て感の違いあるあるの一つではないでしょうか。Aさんの子どもは成績が振るわないけど今のところはストレスが少ないかもしれません。そして、Bさんの子どもは…直接子どもにきいてみないと真実はわかりません。ルール化された習慣を快適に思っているのか、刑務所にいるかのようにストレスになっているのか、それは子ども本人のみぞ知ることなのです。
もちろん、Bさんの家庭のように育ったお子さんが心身ともに健やかでしかも秀才で大成功することも珍しくありません。しかし、巨大なストレスを与えていた場合、子どもが大きくなって反論する力を得た時に、強烈な反抗期がやってくる可能性があります。子どもたちは親に歯向かうすべも、訴える語彙力も少ないのです。だから、一見うまくいっているようにみえても、後で大変な結末になるかもしれないということを知っておかれるべきです。
教育虐待などという恐ろしい言葉を耳にされたことがあるかもしれません。強い勉強の強制で習慣化に成功したとしても、お子さんの心が傷ついていては、元も子もありません。
次回 こころがまえ②