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2022年5月26日

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「学習の習慣」をつくろう!

「学習の習慣」をつくろう!後編:とりくみかた

ここまでは、学習の習慣づけの「こころがまえ」を書いてきましたが、続いては「とりくみかた」の具体的な例をご紹介します。

前編 こころがまえ① こころがまえ②

後編 とりくみかた①

④うまく機能させたい「ご褒美」

「ご褒美」をうまく機能させると習慣化はとてもうまくいきます。

「ご褒美」はさまざまです。外食だったり、お出かけだったり、買い物だったり、お菓子だったり、お金だったり、各家庭によって十人十色でしょう。

とても大切なことは、ご褒美を考えるのは子どもで、ご褒美までのルールや設定も子どもが考えるというプロセスでやるということです。親は最終的に契約にサインをする存在であり、契約書を作るのは子どもだと思ってみてください。「計算ドリル1ページで1ポイント、応用問題1つ2ポイントにして、10ポイントで〇〇がほしい。」など、子どもに考えさせることによって、自分の勉強量や難易度にむき合わせることができます。

子どもは、自分にとって苦手なものにより多くの報酬を設定するでしょう。そうやって考えたり、計画したりすること自体が、習慣化のきっかけになります。

実践例③

 ▶小学生中学年の男の子をもつ保護者Eさんは、漢字が大嫌いだという息子さんのために漢字の勉強をしたら「シール」を毎日ためて、たまったらご褒美という取り組みをしました。

この「シール作戦」は誰しもが一度は経験することですが、Eさん親子は知恵を絞っていました。漢字ノートの縦に一列練習するごとにシールを1つ貼るという難易度の低いものでした。しかも、シール1つが1円の価値であり、だいたい2~3ページがうまると駄菓子が買えるくらいの設定になっていたそうです。

さらに「シールを日づけごとに棒グラフのように貼っていき、出来高を比べる。」「シール換金所にいきお金に換える。」「シール銀行にかせだお金を預ける。」「学校の漢字テストが100点だったらシール10個」など、遊び要素が満載でした。息子さんも大いに喜んで漢字の学習を習慣としてできるようになったそうです。

そして、「実はこのルールの9割は息子さんが考えたものだった」とのことでした。親が考えたルールに乗せようとしてもここまで盛り上がらなかったでしょう。そして、単純にお金をあげるから勉強しなさいというものとも少し違っていて、息子さんが主体的になれた良いきっかけとなったように感じます。

実践例④

▶中学生男子をもつ保護者Fさんは、息子さんが「ゲーム機と離れて集中する習慣」がついていない状態でした。そこで、息子さんと話し合ったところ、勉強の間ゲーム機を親の部屋などに隠されるのは探そうとしてしまうし気分も良くない、という息子さんの本音がわかりました。

そこで、親子でうまくスマホと離れる遊びを思いつきました。息子さんが宿題を終えるまで、Fさんがゲーム機を車にのせてドライブにでかけるというのです。「大切なゲーム機は、勉強が終わったという連絡がくるまで、ドライブにお連れしましょう。」というユーモアあふれる親子のアイデアでした。ゲーム機だけではなく親のFさんまでどこかにドライブにいってしまっているという要素がうまく効果を発揮して、それまでのだらけきっていた勉強とさまがわりして、素早く集中するようになったそうです。

我慢して一気に勉強してそのあとご褒美のゲームという習慣をつづけていくと、日曜日はスナック菓子を食べながら無限にゲームできるご褒美の日にして、それ以外の曜日はゲームを預けることもできるようになったそうです。

次回 とりくみかた③

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