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2022年8月4日
ブログ
マナビスタイル
一分の一 気まぐれ通信
「夏の俳句のご紹介♪」
家庭学習は最高の栄養♪オンライン学習塾“マナビスタイル”ブログ担当の嶋田です。
夏と言えば、こんな俳句は知っていますか?
●松尾芭蕉【夏草や 兵(つはもの)どもが 夢の跡】
松尾芭蕉の句は、定期テストでもよくでてきますし、いくつか子どもと一緒に触れておくとよいかと思います。もちろん、子どもに教え込む必要はないのですが、何度か親が声に出してこの俳句を子どもの前で唱えるだけでも十分効果があります。
芭蕉は「奥の細道」の中で、「源頼朝」に滅ぼされた戦のあとの地に草が生い茂っているのを見て、「若い兵士たちのまぼろし」を見るのです。日本の歴史に思いをはせ、夢半ばにして儚く散っていった人たちへの思いが込められています。
●松尾芭蕉【蛸壺や はかなき夢を 夏の月】
タコが出てくるユニークな俳句なのですが、実は少し物悲しいものです。
芭蕉が明石を旅したとき、タコツボでのんびり夢見ているのに明日の朝には引き揚げられるかわいそうなタコさんを見て、タコのことを憂いているのです。
夏は明るく鮮やかなイメージがあるかもしれませんが、芭蕉の俳句には、小さい命に対する憐れみや人間の悲しさを表現している奥深いものがあり驚きます。
長い夏休み、季語を入れて子どもといっしょに五七五を考えるような宿題が学校からでるかもしれません。夏の季語を入れて、明るくて元気なイメージの俳句をつくるのが王道かもしれませんが、お子さんの年齢や性格によっては、「命」「せつなさ」「怒り」「疑問・不思議」といった要素を取り入れて俳句を作ってみると、オリジナリティあふれる作品ができるかもしれませんね。